「海外安全ホームページ」「たびレジ」に過度の期待は禁物

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海外渡航者向けに、海外安全ホームページたびレジというサービスを通じて、外務省から海外安全情報が提供されています。

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海外安全ホームページとは

海外安全ホームページは外務省が作成しているホームページです。

世界各国の最新の危険情報やスポット・広域情報が入手できるほか、治安情勢、防犯対策、衛生・医療事情などの情報が提供されています。渡航前に一回は目を通しておくことをお勧めします

公務員だった頃は、プライベートで海外に行く前に海外渡航承認を受ける必要がありました。渡航申請の添付資料に危険度レベルを表示した地図が必要だったので必ず利用していました。

【2020年3月24日追記】海外安全ホームページは、以下の点を理解したうえで利用しましょう。

  • このホームページに掲載する海外安全情報は、法的な強制力をもって皆様の渡航を禁止したり、退避を命令したりするものではありません。同様に旅行会社の主催する旅行を中止させる効力もありません。
  • 渡航前、滞在中は、常に「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、安全対策に努めてください。

引用:海外安全ホームページ 海外安全情報

たびレジとは

たびレジは、滞在期間3か月未満の海外渡航者を対象とした海外安全情報の無料配信サービスです。外務省が運営を開始したのは2014年7月なので、まだ知名度はあまり高くないかもしれません。

たびレジ登録用ホームページで渡航予定を登録すると以下の各サービスが受けられます。

出発前から旅先の安全情報が提供される

渡航予定を登録するとすぐに登録完了メールが送られてきます。その中に現地の大使館・総領事館の連絡先やホームページへのリンク情報が含まれています。

さらに、現地の大使館・総領事館から最新の安全情報がメールで届くほか、海外安全ホームページに掲載されている危険情報・スポット情報・広域情報の更新情報もメールで送られてきます。

私の場合、先に海外安全ホームページを見ている場合が多く、メールの内容は既知のものがほとんどですが、リンク情報がスマホに届くとメモの手間が省けるので有難いです。

旅行中も最新情報が提供される

現地の大使館・総領事館から日本語で最新の安全情報がメールで届くほか、大規模な事件・事故、テロ、自然災害等緊急事態が発生した場合、注意喚起のメールで送られてきます。

私の場合、たびレジに登録した海外旅行中にメールが届いたことはありません。たまたま緊急事態が発生しなかったのかもしれません。

昨年8月、インドネシア・ジャカルタ滞在中にロンボク島で大きな地震が発生して多数の死者が出たことがありました。ジャカルタはロンボク島から数百km離れていたので直接影響はありませんでしたが、この時は注意喚起メールが届いてもよかったのではと思いました。

旅先で事件・事故に巻き込まれても素早く支援を受けられる

現地で盗難・紛失、事件・事故、緊急入院、自然災害、逮捕・拘束などのトラブルに巻き込まれたら、登録完了メールで送られてきた大使館・総領事館の連絡先に連絡すれば、支援がスムーズに受けられるそうです。

支援の内容については海外安全ホームページ掲載の「海外で困ったら 大使館・総領事館でできること」という資料に支援できること・できないことが分かりやすく示されています。

緊急事態発生時でも大使館・総領事館が渡航者に個別に連絡をとることは基本的にはありません。ただし、被害の状況によっては安否確認等のために連絡することがあるそうです。

私はたびレジに登録した旅行中にトラブルに遭遇したことがないので、大使館・総領事館の実際の対応がどの程度かは分かりません。

海外では自分の身は自分で守る

外務省のスタンスは「可能な支援は行うが基本的に自分の身は自分で守ること」ですので、たびレジに過度な期待はしない方がよいでしょう

海外では「自分の身は自分で守る」という心構えをもって、滞在中は自ら現地の最新の治安情報を入手し、安全対策に努めてください。

外務省 たびレジホームページ よくある質問より

感染症危険情報は後追いの傾向あり【2020年3月24日追記】

新型コロナウイルスに関する感染症危険情報の発出状況を見ていると、後追いになっている傾向があります。

3月23日現在で感染症危険情報のレベル3(渡航中止勧告)が発出されている国は次のとおりです。

アイスランド、アンドラ、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、サンマリノ、スイス、スペイン、スロベニア、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、バチカン、フランス、ベルギー、マルタ、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、イラン、 中国(一部)、韓国(一部)

米国や英国では感染者数や死亡者数が急増中で、素人目にも危険と感じられますが、感染症危険情報はレベル2にとどまっています。

(参考)感染症危険情報のカテゴリー

カテゴリー予防対策の目安
レベル1:十分注意してください。その国・地域への渡航、滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)その国・地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国・地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

米国に対する感染症危険情報のレベル3引き上げ【2020年3月31日追記】

米国の新型コロナウイルス感染者数が世界トップとなったことが報じられたのが3月27日(金)の朝。米国からの外国人の入国拒否と米国に対する感染症危険情報のレベル3(渡航中止勧告)引き上げについて最終調整に入ったと報じられたのが 3月27日(金)の夜 。しかし、実際に引き上げられたのは3月31日(火)でした。

この経緯を見て、外務省が発表しているからと言って海外安全ホームページの情報を当てにして海外で行動すると痛い目に合うかもしれないと思いました。

日本時間同日午前7時の時点で、米国の感染者数は8万2404人となり、中国(8万1782人)やイタリア(8万589人)を追い越し、世界で最も多くなった。

朝日新聞デジタルの記事「米国の感染者、中国を超え世界最多に 新型コロナ」(2020年3月27日 7時26分)から引用

対象地域について、外務省が「感染症危険情報」を「レベル3」に引き上げ、日本からの渡航中止も勧告する見通しだ。

朝日新聞デジタルの記事「米国からの外国人入国を拒否へ 政府が最終調整」(2020年3月27日 22時57分)から引用

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