
羽田空港の国際便を増便するため、3月29日(日)から新飛行ルートの運用が開始されます。
何が変わる?
国土交通省ホームページの「羽田空港 何が変わる?」で、新飛行ルートの詳細、騒音対策や落下物対策、増便の目的などについて説明されています。
飛行ルートは風向きによって切り替えて運用されていて、南風時と北風時の2種類があります。特に南風運用時の新飛行ルートは、新宿や渋谷など都心の上空を飛ぶため話題になっています。
南風運用の変更点
南風運用の場合、着陸時の現行ルートは千葉県上空を通過しますが、新ルートとして埼玉県から東京都上空を通過するルートが追加されます。離陸時の飛行ルートには、C滑走路を使って西向きに離陸するルートが追加されます。
新ルートの飛行時間帯は15時~19時の間に限定され、それ以外の時間帯は現行ルートのままです。
北風運用の変更点
北風運用の場合、着陸時の飛行ルートは現行ルートのままです。現行の離陸時の飛行ルートのうちの1本が荒川上空を通過するようになります。
新ルートの飛行時間帯は7時~11時半と15時~19時の間に限定され、それ以外の時間帯は現行ルートのままです。
新ルートの飛行高度
東京都心上空を通過する南風運用時の新飛行ルートの飛行高度を可視化した図がツイッターに投稿されていました。広尾(渋谷区)上空の高度は約600mとなっていて、すでに東京スカイツリー(634m)より低い高度を飛ぶことになります。
新ルートの飛行確認
先月末から実機による新ルートの飛行確認が始まりました。北風運用の飛行確認は2月5日に終了しましたが、南風運用の飛行確認はまだしばらく行われるようです。
2月2日~7日の南風運用の飛行確認時に行われた騒音測定結果によると、広尾から南の測定局での騒音レベルは最大値が70~80dBぐらいでした。うるさいレベルだと思いますが、最大値なので長時間続くわけではありません。
騒音対策の代償
国土交通省ホームページの「羽田空港 何が変わる?」によると、騒音対策として、着陸時の降下角を大きくしたり、着陸前の飛行高度を上げるために着陸地点を移設したりするようです。そうすると、騒音を抑える代償として、着陸時の操縦の難易度が上がることになります。どの程度難しくなるのかは専門外で分かりませんが、利用する側としてはとても気になるところです。
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