あっけなかった父の運転免許証の自主返納

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高齢の父の免許をどうするか

父は今年の誕生日で87歳になります。本人は車の運転に自信がある一方で、スピードは出さない、歩行者の動向に注意する、遠出は控える、雪の日は運転しないなどの慎重さも持ち合わせています。

父の車はマニュアル車なので、AT車にありがちなペダルの踏み間違いによる急発進の事故は起こりにくいことは確かです。でも、歳が歳なので、そろそろ運転をやめて欲しいと思いつつ、実家は公共交通機関の便が悪く、徒歩圏内に店もほとんどないので、ひとり暮らしの父にとって車は必需品です。

現在はケアハウスに入居中なので車がなくても困りませんが、不自由さを感じているようです。

今年が父の運転免許証の更新年にあたるため、父の免許を更新すべきか自主返納すべきか去年から頭を悩ませていましたが、先日あっけなく解決しました。

私から父に運転免許証の自主返納を切り出す前に、父の方から自主返納のやり方を聞きに運転免許センターに行きたいと言い出したので、善は急げで運転免許センターに連れて行って、そのまま運転免許証を自主返納して運転経歴証明書を発行してもらいました。

去年3月に容体が急変

父は数年前に慢性心不全と診断されて、2週間ごとに自宅から車で20分ぐらいのところにある病院に通っていました。普段の生活は問題ありませんでしたが、冬になると体調が落ちてきて、毎年2月頃に1週間程度入院していました。

ところが、去年3月に動けなくなるほど症状が悪化したので約2週間入院し、その後ケアハウスに入居して訪問看護などの介護サービスを受けるようになりました。2週間ごとの通院はケアハウスから病院までのシャトルバスを利用できるので、車がなくても問題ありません。

このころの父は心身ともに相当弱っていて、入院先の病院からケアハウスに移る際に私が付き添っていたことを覚えていませんでした。また、ケアハウスでは車椅子が必要な状態でした。とても車を運転できる状態ではなかったので、まだ父の免許のことで悩むことはありませんでした。

5月以降

その後、暖かくなってくるにつれて父の容体が回復してきて、車椅子なしで歩き回れるようになり、訪問看護の頻度も減りました。

すると、車を運転したい欲が出てきます。私が東京に戻っている間はケアハウスの駐車場に車を駐めてキーを置いていくように父から言われました。見た目では体の動きは良くなっていて、車の運転は大丈夫だったのかもしれませんが、まだ怖くてキーは渡しませんでした。

このころは、父を助手席に乗せて私が運転しているときの道案内がワンテンポ遅れ気味なことが気になっていました。30年以上住んでいて知り尽くしている道のはずなのに、次に曲がる場所を教えてと頼んでも指示が直前だったり、曲がるべき交差点を行き過ぎてしまったりすることが何回かありました。

たまに父の方から自主返納について話題にすることがありましたが、事故を減らしたい警察の都合だとか、要介護で運転している人もいるなどと言って、自分が自主返納することは考えていないような口ぶりでした。

私は本心では免許の自主返納が一番良い方法だと考えていましたが、本人の意思に沿わないことを勧めて話がこじれるのが嫌でした。免許更新がある翌年まではのらりくらりと対応して、更新手続きの時期が来たら自主返納について話し合おうと考えていました。

12月に急きょ入院

12月の最初の通院の際に、体に水がたまって体重が急増していたため、治療のため10日ほど入院しました。

一方、認知機能検査・高齢者講習通知書が届いていました。75歳以上の高齢者が免許更新手続きをするには、事前に認知機能検査と高齢者講習を受ける必要があります。

退院後

12月に帰省してみると、退院後の父の体の動きは以前と変わりありませんでしたが、物忘れがひどくなったように感じました。現在は曜日の認識もあやふやになってきています。

認知機能検査については必要なら自分で予約をするようにとだけ言って、1月にいったん東京に戻りました。

免許更新の手続きをしたとしても現状では認知機能検査で引っ掛かるような気がしますが、もし認知機能検査を通って免許更新できてしまったら、今度は運転しないように説得するのが難しくなります。免許更新できたことをお墨付きと言われたらと考えると悩ましい状況でした。

運転免許証の自主返納の申請

今月実家に戻って1週間ほど経った頃、父から「免許証の自主返納について運転免許センターに行って説明を聞きたい」と突然言われました。意外に思いながらも内心ではチャンス到来でちょっと嬉しくなりました。

ただ、よく聞いてみると、現在の状態ではいったん返納した方がよくて、症状が良くなったら再取得するようなことを言います。自主返納すると免許の再取得時に学科・技能試験は免除されないよと私が説明しても、そんなはずはないと納得しない様子。

とにかく、自主返納すること自体にあまり抵抗がない様子だったので、善は急げで運転免許センターに行くことにしました。

自主返納の窓口は運転免許センター、警察署、幹部派出所です。鳥取県の免許センターは3か所あって、米子市内にある鳥取県西部地区運転免許センターに父を連れて行きました。

受付窓口で私から「父の免許を自主返納したいが、返納すると免許の再取得時に学科・技能試験は免除されないことを本人に説明してほしい」旨を告げました。係員から説明され、それでも自主返納しますかと意思確認されると、父は「体の調子が悪いので免許を返納するが、症状が良くなったらまた取れる。でも実際はもう取りませんよ」と矛盾したことを言って係員を困らせます。

係員が再度確認しても父の答えは同じ。ひょっとするとジョークのつもりなのかもしれませんが、係員は困りますよね。私から父に自主返納してもいいか念を押すとOKしたので、父が本当に理解したかは疑わしいのですが、私としてはシメシメということで、手続きを進めてもらいました。

運転経歴証明書の申請

運転経歴証明書の申請もできるということだったので、一緒に手続きを行いました。申請手数料は1,100円でした。写真は免許センターで撮影してくれました。

運転経歴証明書は、写真付き身分証明書として利用できて、定期的に更新する必要はありません

ただし、住所・氏名等に変更があった場合には記載事項の変更手続きが必要になります。

紛失や破損した場合、写真変更を希望する場合には再交付の申請が可能です。

運転経歴証明書等の受取り

最後に、運転経歴証明書、穴を開けて無効にした運転免許証、申請による運転免許の取消通知書、自主返納支援策のパンフレットを受け取って手続きが終わりました。

免許センターに到着してから約50分で終わり、思ったほど時間はかかりませんでした。

終わってみたら、意外にあっけなかったな~というのが正直な感想です。

【参考 】 運転免許証の更新手続き

免許を自主返納したので更新手続きは不要になりましたが、せっかく調べたので75歳以上の高齢者が免許証の更新を行う場合の手続きの流れをメモしておきます。

  1. 認知機能検査・高齢者講習通知書が届く
  2. 認知機能検査を予約する
  3. 認知機能検査を受検する
  4. 認知機能検査結果通知書を受領する
  5. 高齢者講習を予約する
  6. 高齢者講習を受講する
  7. 高齢者講習修了証明書を受領する
  8. 免許証の更新手続きを行う

認知機能検査と高齢者講習は誕生日の5か月前から受けられます。その直前に1の通知書が届きます。免許証の更新手続きの期間は誕生日の前後1か月間です。

4の認知機能検査結果が「記憶力・判断力が低くなっている」(第1分類)の場合、認知症について臨時適性検査(専門医の診断)を受けるか、診断書提出命令により医師の診断書を提出する必要があります。その結果、認知症と診断された場合には所定の手続きを経て免許証の取り消しまたは停止となります。

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