
3月16日(月)に外務省から出された感染症危険情報の中に、アイスランドに対する渡航中止勧告が含まれています。他のヨーロッパ諸国への危険情報のレベルと比べると、正直言って違和感があります。
渡航中止勧告の対象国
3月16日に外務省から発出された感染症危険情報によって、新たに渡航中止勧告(レベル3)の対象となったヨーロッパの国・地域は次のとおりです。
- アイスランド(全土)
- イタリア(リグーリア州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州、ヴァッレ・ダオスタ州)
- スイス(ティチーノ州)
- スペイン(マドリード州、バスク州、ラ・リオハ州)
ちなみに渡航中止勧告(レベル3)が継続されている国・地域は次のとおり。
- イタリア(ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州、ピエモンテ州、マルケ州)
- サンマリノ(全土)
参考:外務省海外安全ホームページ「2020/3/16 欧州各国に対する感染症危険情報の発出(一部の国・地域のレベル引き上げ)(新規)」(失効したのでリンクを無効にしました)
【 3月18日追記】3月17日に発出された感染症危険情報によって、新たに渡航中止勧告(レベル3)の対象となった国・地域は次のとおりです。
- スイス(バーゼル=シュタット準州)
- スペイン(ナバラ州)
参考:外務省海外安全ホームページ「2020/3/17 欧州各国に対する感染症危険情報の発出(一部の国・地域のレベル引き上げ)(新規)」 (失効したのでリンクを無効にしました)
アイスランドの新型コロナウイルス感染状況
アイスランド政府の報道発表(3月15日)によると、確認された感染者数は218名、死亡者はゼロ、入院患者は3名です。検査数は3,787名です。
参考:アイスランド政府ホームページ(英語)「Large scale testing of general population in Iceland underway」
アイスランドの人口は約36万人なので、人口比で見れば感染率が高いということになりますが、これは検査率が高い結果と思われます。アイスランドの検査率は、数字上では韓国よりも高いです。
アイスランドが渡航中止勧告の対象になった理由を知りたい
他のレベル3の国については既に死亡者が出ていますし、感染拡大のスピードも速いので、まあ納得できます。
外務省が出した感染症危険情報の中には、アイスランドに関して個別の説明はなく、「様々な状況を総合的に勘案し、〇〇に発出している感染症危険情報をレベル3に引き上げます。◎◎については、レベル3を継続します。」という説明しかありません。
死者が増え続けているフランスや英国をさしおいて、アイスランドをレベル3にする理由が分かりません。
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