高齢者向け入居施設を選ぶヒント

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実家(鳥取県米子市)で一人暮らしの父親が軽い慢性心不全と診断され、一昨年12月から通院と短期入院を繰り返していましたが、昨年3月に容体が悪化して再入院しました。退院後も食事制限などがあって一人暮らしは難しかったので、ケアマネージャーに勧めて頂いたケアハウスに入居しました。

たまに慢性心不全の症状が悪化することもあり、最近は認知症の症状も見られるようになってきました。今後の状況次第では入居施設を移る必要に迫られるかもしれません。

高齢者向けの入居施設には目的や対象者の条件などによってさまざまな種類の施設があるので、施設を選ぶ際には各施設の基本的な違いを知っておく必要があります。

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高齢者向け入居施設の分類

次の表は、施設自体が介護サービスや医療ケアを提供しているかどうかでざっくりと分類したものです。

介護サービス医療ケア公的施設民間施設
有り有り介護医療院
老健
×
有り無し特養
ケアハウス(介護型)
養護老人ホーム(特定施設)
介護付き有料老人ホーム
サ高住(介護型)
グループホーム
無し無しケアハウス(一般型)
養護老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
サ高住(一般型)

介護サービスの提供が無い施設は、基本的に介護を必要としない高齢者が対象ですが、訪問介護サービスを別途契約して利用することは可能です。

また、老健と養護老人ホームは、基本的に終身利用を前提とした施設ではありません。

特定施設とは

介護保険法で定められた人員・設備・運営などの基準を満たし、行政から「特定施設入居者生活介護」の事業者指定を受けた施設を特定施設と呼んでいます。上の表のうち、次の施設が特定施設です。

  • 介護付き有料老人ホーム
  • サ高住(介護型)
  • ケアハウス(介護型)
  • 養護老人ホーム(特定施設)

特定施設では、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、食事・入浴・排泄や生活全般にかかわる身体介護サービスと、機能回復のためのリハビリを受けられます。

各施設の概要

高齢者向け入居施設の種類ごとに、運営者、利用対象者、提供サービス、入居一時金、部屋、入居期間を表にまとめました。

ざっくり言うと、公的施設は民間施設よりも費用が低くおさえられます。その代わり、民間施設は公的施設に比べると多種多様なサービスが提供されていますが、サービスが充実するほど費用が高くなる傾向にあるようです。

提供されるサービスや費用に関しては、同じ種類の施設の中でも施設ごとに差があります。具体的に施設を選ぶ際には、ケアマネージャー(介護支援専門員)に相談したり、事前に施設を見学したりして、各施設の詳しい情報を収集するようにして下さい。

公的施設

介護医療院

介護医療院は、要介護状態で長期的な医療ケアも必要な高齢者のための生活施設です。

運営者医療法人、地方自治体
利用対象者65歳以上で要介護1~5
提供サービス医療ケア、身体介護、生活支援
入居一時金不要
部屋多床室、ユニット型個室、個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

介護老人保健施設【老健】

介護老人保健施設(略称:老健)は、在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。

運営者医療法人、社会福祉法人、地方自治体
利用対象者65歳以上で要介護1~5
提供サービスリハビリ、医療ケア、身体介護、生活支援
入居一時金不要
部屋多床室、ユニット型個室、個室
入居期間概ね3~6か月

特別養護老人ホーム【特養】(介護老人福祉施設)

特別養護老人ホーム(略称:特養)は、在宅生活が困難な要介護高齢者のための生活施設です。介護老人福祉施設とも呼ばれています。

運営者社会福祉法人、地方自治体
利用対象者65歳以上で要介護3~5
提供サービス身体介護、生活支援、リハビリ
※医療ケアは限定的
入居一時金不要
部屋ユニット型個室、多床室、個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能
Jiji
Jiji

「介護老人福祉施設」と「介護老人保健施設」。紛らわしいのだ。

ケアハウス

ケアハウスは、家族との同居が困難で生活に不安がある高齢者のための生活施設です。軽費老人ホームC型とも呼ばれています。

「一般型」と「介護型」の2つのタイプがあります。「介護型」は特定施設に指定されたケアハウスで、介護サービスも提供します。

運営者社会福祉法人、医療法人、民間企業など
利用対象者一般型:60歳以上で自立または要支援1~2
介護型:65歳以上で要介護3~5
提供サービス一般型:生活支援
介護型:身体介護、生活支援
入居一時金一般型:0~数十万円
介護型:0~数百万円
部屋個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

養護老人ホーム

養護老人ホームは、家庭環境や経済的に困っている高齢者の社会復帰を促すための生活施設です。特定施設に指定されている場合は介護サービスも受けられます。

入居の申し込みは市区町村の窓口で行います。市区町村によって入居が必要と判定されないと入居できません。

運営者社会福祉法人、地方自治体
利用対象者65歳以上で経済的に困窮していて、入院治療や介護の必要がない人
(特定施設の場合は介護が必要な人も可)
提供サービス生活支援(特定施設の場合は身体介護あり)
入居一時金不要
部屋個室、多床室
入居期間限定的
Jiji
Jiji

「特別養護老人ホーム」と名称は似ているが、中身は全然違うのだ。

民間施設

サービス付き高齢者向け住宅【サ高住】

サービス付き高齢者向け住宅(略称:サ高住)は、バリアフリー対応の賃貸住宅です。

「一般型」と「介護型」の2つのタイプがあります。「介護型」は特定施設に指定されたサ高住で、介護サービスなども提供します。

運営者民間企業、社会福祉法人、医療法人など
利用対象者60歳以上
40~59歳で要介護1~5
提供サービス一般型:安否確認、見守り、生活相談
介護型:生活支援、身体介護、リハビリ
入居一時金0~数十万円
部屋個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

認知症高齢者を対象とした共同生活のための施設です。

運営者民間企業、社会福祉法人、医療法人など
利用対象者認知症と診断された65歳以上で要支援2または要介護1~5
施設と同一地域内に住民票がある
集団生活に支障がない
提供サービス身体介護、リハビリ
入居一時金0~数百万円
部屋ユニット型個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、自立可能な高齢者のための生活施設です。

運営者民間企業、社会福祉法人、医療法人など
利用対象者60歳以上で自立または要支援1~2
提供サービス生活支援
入居一時金0~数千万円
部屋個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、要介護高齢者のための生活施設で、行政から特定施設に指定されています。

要介護認定されていない高齢者を受け入れる「自立型」の介護付き有料老人ホームもありますが、住宅型有料老人ホームとの違いはよく分かりません。

運営者民間企業、社会福祉法人、医療法人など
利用対象者65歳以上で要介護1~5
提供サービス身体介護、生活支援
※医療ケアやリハビリは施設による
入居一時金0~数億円
部屋個室
入居期間対象者の条件を満たしていれば終身利用可能

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