【東京】猛暑日増加で、これまで以上に熱中症の予防対策が必要

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いもあんさんによるイラストACからの画像

東京では猛暑日が増加傾向で、これまで以上に適切な熱中症予防対策が必要です。試行発表中の熱中症警戒アラートは熱中症の危険性が極めて高くなる場合に発表されますが、発表されていなくても危険レベル(暑さ指数が31~32)が予想されている場合には予防対策が必要です。

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東京の夏の暑さは厳しくなってきてる?

最近40年間で東京の猛暑日の日数は大幅に増えましたが、熱帯夜の日数は最近30年間では微増にとどまっています。

厳しさを増す日中の暑さ

日最高気温が35℃以上の日を猛暑日と呼んでいます。以前は東京で猛暑日になるのは珍しかったように思いますが、最近では珍しくありません。

下のグラフは、1981年以降の猛暑日の年間日数の推移です。これまでの最多は13日(1995年、2010年)です。2010年以降は10日を超える年が目立つようになりました

東京の猛暑日の推移(1981~2020年)
東京の猛暑日の推移(1981~2020年)

日数のデータは気象庁ホームページを参照

年間日数だと年々のアップダウンがあるので、10年間の日数のグラフにしてみました。これを見ると猛暑日の増加傾向は一目瞭然です。1981~1990年の猛暑日の日数は11日で、平均すると年に1日程度にすぎませんでした。その後、36日、48日、79日と増えていき、2011~2020年の年平均の猛暑日は約8日になっています。

東京の猛暑日の日数(10年ごと)
東京の猛暑日の日数(10年ごと)

寝苦しい夜はあまり増えていない

夜間の最低気温が25℃以上の場合を熱帯夜と呼びますが、ここでは日最低気温が25℃以上の日を熱帯夜としています。下のグラフは東京の熱帯夜の日数を10年ごとのグラフにしたものです。1981~1990年の熱帯夜の日数は238日で、平均すると年に24日程度です。その後は296日、299日、316日となっていて、1991年以降の熱帯夜の日数は平均すると年に30日前後で安定しています。

東京の熱帯夜の日数(10年ごと)
東京の熱帯夜の日数(10年ごと)

日数のデータは気象庁ホームページを参照

熱中症の原因

熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで体温調節が機能しなくなって起こります。最近は、屋内でのエアコン不使用、屋外で長時間作業や激しい運動をしているときに熱中症になることが多いようです。

屋内でのエアコン不使用(特に高齢者)

屋内での熱中症予防に最も有効な手段は、適切な冷房の使用です。

ニュースを聞いていると、熱中症による死者の大半は高齢者で、そのうちの多くがエアコンを使っていなかったと報道されています。私もエアコンの冷気が嫌いな方なので、高齢者がエアコン使用を嫌がる気持ちはよく分かります。

しかし、50代後半になって過酷な暑さへの耐性が低下していても不思議はないので、去年の夏から積極的にエアコンを使うようにしました。それでも、睡眠中にエアコンをつけっぱなしにするのは抵抗があり、(昼間はガンガンに晴れて建物に熱が蓄積したあとに雨が降って窓が開けられない蒸し蒸しの夜など)極端に寝苦しくない限り、就寝中はエアコンのスイッチを切っています。

屋外での作業や運動

屋外で作業や運動をする際の熱中症予防に最も有効な手段は、こまめな水分補給と休憩をとることです。吸湿性や通気性のよいウェアを着たり、帽子や日傘などで直射日光を遮ることも大事です。

極端な高温多湿となった場合には、屋外での作業や運動の中止を決断することも必要です。

熱中症警戒アラートと熱中症予防

熱中症警戒アラートとは

気象庁は、熱中症予防の観点から各都道府県を対象に2011年から高温注意情報を発表してきました。高温注意情報は、気温が概ね35℃以上(猛暑日)になることが予想された場合に発表されます。

今年は、高温注意情報の代わりに、湿度や熱放射も考慮した暑さ指数(WBGT)を発表基準にした熱中症警戒アラートが関東甲信地方の1都8県を対象に試行的に発表されています。来年には全国展開されるそうです。

熱中症警戒アラートは高温注意報よりも発表頻度を抑えるように発表基準が設計されています。発表頻度が多すぎると情報としての効果が薄れるためだそうです。今年(試行)の場合、WBGTが33以上になると予想された場合に熱中症警戒アラートが発表されています。

Jiji
Jiji

暑さ指数(WBGT)の単位は℃らしいが、気温と紛らわしいので省略したのだ。

熱中症警戒アラートが出てなくても熱中症予防対策は必要

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された時に発表されます。「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(日本生気象学会)では、WBGTによって4段階のレベル(危険、厳重警戒、警戒、注意)に分けて日常生活に関する予防指針が示されています。

温度基準
(WBGT)
注意すべき
生活活動の目安
注意事項
危険
(31以上)
すべての生活活動で
おこる危険性
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒
(28以上31未満)
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒
(25以上28未満)
中等度以上の生活
活動でおこる危険性
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り
入れる。
注意
(25未満)
強い生活活動で
おこる危険性
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生
する危険性がある。

「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より引用

WBGTが31以上になると「危険」に分類されるので、33以上を熱中症警戒アラートの発表基準にしたのは理にかなっています。一方、熱中症警戒アラートが出ていなくてもWBGTが31~32(危険レベル)になると予想された場合にはしっかりした熱中症予防対策が必要になります。環境省の熱中症予防情報サイトにアクセスすれば、アメダス観測地点におけるWBGTの実況値や予測値を確認できます。WBGTのメール配信サービス(無料)も用意されています。

参考:環境省 熱中症予防情報サイト

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