これまでQRコード決済サービスはPayPayを使ってきましたが、ポイント還元率が0.5%に下がってしまったので、検討した結果、楽天ペイを併用することにしました。
QRコード決済サービスはいろいろありますが、楽天カードを持っているので、楽天ペイを利用する価値があるかどうかだけを検討しました。
QRコード決済の利用価値
現金払いと比較した場合、QRコード決済の方が有利と考えているのは次の3点です。レジの支払いがスムーズになるだけでも利用価値はあると思います。
- レジの支払いがスムーズ
- ポイントが貯まる
- 小銭がたまらない
PayPayと楽天ペイを比較する際には、次の3点を重視しました。
- 普段よく利用する店で使える
- ポイント還元
- 手間が省ける
PayPayと楽天ペイの比較
PayPay、楽天ペイのどちらも、登録したクレジットカードから支払う方法と電子マネーにチャージして支払う方法があります。
下の表はPayPayと楽天ペイのおおまかな違いを比較したものです(2020年9月30日現在)。「PayPay残高」「楽天キャッシュ」は、それぞれで利用される電子マネーの名称です。
比較項目 | PayPay | 楽天ペイ |
---|---|---|
使える店舗数 | 230万以上 | 120万以上 |
ポイント還元率 | 0.5-1.5% | 1-1.5% |
支払い方法 | クレジットカード PayPay残高 | クレジットカード 楽天キャッシュ 楽天ポイント |
利用額の上限 (クレジットカード) | 24時間2万円 30日間5万円 | 1回50万円※ コンビニは1回4,000円 |
利用額の上限 (電子マネー) | 24時間50万円 30日間200万円 | 1回3万円 コンビニは1回4,000円 |
登録可能な クレジットカード | ヤフーカード Visa、Master | 楽天カード Visa、Master、JCB AmericanExpress |
登録可能な銀行口座 | 60以上 | 楽天銀行のみ |
電子マネーへの チャージ方法 | ヤフーカード 銀行口座 現金(セブン銀行ATM) ヤフオク!売上金 PayPayフリマ売上金 | 楽天カード 楽天銀行口座 ラクマ売上金 |
チャージ額の上限 (クレジットカード) | 24時間2万円 30日間5万円 | 月10万円 1回10万円(利用開始から 30日間は1万円) |
チャージ額の上限 (クレジットカード以外) | 24時間50万円 30日間200万円 | 月10万円 1回10万円(利用開始から 30日間は1万円) |
オートチャージ機能 | あり | なし |
※クレジットカードの利用限度額が優先されます。
使える店舗
単純な店舗数の比較では、PayPayを利用できる店舗は楽天ペイの約2倍です。旅行時にはPayPayの方が利用できる機会が多そうで便利だと思いますが、肝心なのは自分が普段よく行く店舗で利用できるかどうかです。
下の表は、私が普段よく利用している店舗(スーパー、ドラッグストア、コンビニ)の対応状況です(2020年9月30日現在)。PayPayは全てカバーしています。楽天ペイも大体カバーしていますが、一部利用できない店もあります。
店舗 | PayPay | 楽天ペイ |
---|---|---|
オーケー | 〇 | 〇 |
マルエツ | 〇 | × |
イトーヨーカドー | 〇 | 〇 |
マツモトキヨシ | 〇 | × |
セブンイレブン | 〇 | 〇 |
ファミリーマート | 〇 | 〇 |
ローソン | 〇 | 〇 |
最近、新型コロナ対策の一環として、かかりつけの歯医者でPayPayが導入されました。現金を使わない支払い方法を選択肢として用意したそうです。
ポイント還元
PayPayの場合、還元されるポイントはPayPay残高に加算されます。
楽天ペイの場合、楽天ポイントとして還元されます。楽天ポイントも支払いに使えますが、支払い時に楽天キャッシュと楽天ポイントから選択する(または振り分ける)のは少々面倒です。
私の普段の利用状況から考えると、ポイントの還元率は楽天ペイの方が有利です。
ポイント付与の条件
PayPay、楽天ペイのどちらも、支払い方法によってはポイントが付与されないので注意が必要です。
PayPay | 楽天ペイ | |
---|---|---|
ポイントが付与される 支払い方法 | ヤフーカード PayPay残高 | 楽天カード 楽天キャッシュ 楽天ポイント |
ポイントが付与されない 支払い方法 | ヤフーカード以外の クレジットカード | 楽天カード以外の クレジットカード |
ポイント還元にこだわる場合、登録するクレジットカードは、PayPayならヤフーカード、楽天ペイなら楽天カードの一択です。
ポイント還元率
上のポイント付与条件を満たしている場合の還元率は次の表のとおりです(2020年9月30日現在)。
ポイント 還元率 | PayPay | 楽天ペイ |
---|---|---|
0.5% | 基本付与分 | - |
1% | 前月に100円以上利用を50回以上または 10万円以上利用 | 基本付与分 |
1.5% | 前月に100円以上利用を50回以上、かつ 10万円以上利用 | 楽天カードからチャージ、かつ 楽天キャッシュで支払い |
PayPayの場合、私の普段の利用状況を考えると月50回の利用や10万円以上の利用は無理なので、還元率は0.5%になります。楽天ペイなら、利用回数や金額の条件はないので、還元率は1%か1.5%になります。
手間が省ける
手間を省くには、PayPayより楽天ペイの方が向いています。
基本はクレジットカードから支払う
普段使いでは、クレジットカードから支払うようにすれば、銀行口座を登録する必要もなく、チャージの手間も要りません。電子マネーにチャージしてから支払う方法だと、支払い前にチェックして残額が不足しないようにする手間が発生します。
ただし、PayPayの場合は利用額の上限が30日間で5万円なので、普段使いだけで足りなくなる心配があります。PayPayアプリのアカウント欄に青いバッジが表示されると上限が25万円になりますが、おそらく銀行口座を登録しないと表示されないようです(PayPayからは青いバッジの表示条件は公表されていないので、自分の経験からの推測です)。
高額の買物の支払い
PayPayの場合、銀行口座を登録してPayPay残高にチャージして支払えば、24時間で50万円まで、30日間で200万円まで支払い可能です。
楽天ペイは、クレジットカードから1回につき50万円まで支払い可能です。銀行口座の登録は不要ですので、高額の支払いには楽天ペイの方が手間要らずです。
楽天ペイを導入
PayPayと比較検討した結果、楽天ペイの方が使える店舗数では劣りますが、ポイント還元率や手間が省ける点で有利であることが分かりました。店舗数の多さや歯医者での支払いを考慮してPayPayは継続して使いながら、新たに楽天ペイも利用することにして、早速アプリをインストールしました。
今後、利用頻度や利用額は楽天ペイの方が多くなると思います。
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