去年12月からCOCOAの陽性登録率が急上昇

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接触確認アプリ起動時の画面
COCOA起動時の画面

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)は、感染拡大防止策の一つとして2020年6月に運用が始まりました。陽性登録率は2%強でずっと低迷していましたが、去年12月から急上昇しています。

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COCOAの仕組み

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)では、Bluetooth通信を利用して、アプリ利用者同士の接触の記録がスマホに保存されていきます。接触記録の保存期間は14日間です。

陽性者がCOCOAで陽性登録(陽性を申告)すると、スマホに蓄積されたデータと照合して接触の有無を判断し、接触ありの場合に通知が届く仕組みです。

COCOAの陽性登録率の推移

COCOAによる感染拡大防止の効果を高めるには、アプリの利用者を増やすとともに、陽性登録件数を増やすことが欠かせません。

しかし、去年11月頃までは陽性登録した人は陽性者全体の約2.3%でした。これでは、COCOAはその役割を果たしているとは言えません。

ところが、去年12月以降、陽性登録率が急上昇しています。

アプリのダウンロード数

2022年1月28日(金)現在、COCOAのダウンロード件数は3,289万件です。日本の人口(1億2544万人、2022年1月1日現在の概算値、総務省統計局の資料から引用)の約26%にすぎません。

【接触確認アプリ】ダウンロード数・陽性登録件数の推移
COCOAのダウンロード数と陽性登録件数の推移(厚生労働省HPより引用)

陽性登録率の推移

2022年1月28日(金)現在、新型コロナウイルスの累計陽性者数2,412,075人に対して、アプリで陽性登録された件数は160,677件です。単純計算では、陽性登録率は約6.6%です。

去年11月以降の陽性登録率を週ごとに見てみると、12月になってから急上昇していることが分かります。

累計陽性者数累計陽性登録件数1週間の陽性登録率
2022年1月28日2,412,075160,67717.0 %
2022年1月21日2,009,12892,02918.1 %
2022年1月14日1,801,59254,32117.4 %
2022年1月7日1,737,28943,10922.6 % ※
2021年12月24日1,725,85240,51511.8 %
2021年12月17日1,724,57640,36513.1 %
2021年12月10日1,723,68740,24819.0 %
2021年12月3日1,722,90340,0999.4 %
2021年11月26日1,722,22240,0351.8 %
2021年11月19日1,721,50040,0222.3 %
2021年11月12日1,720,41439,9972.2 %
2021年11月5日1,719,12239,9680.5 %
※2週間の陽性登録率(2021年12月31日のデータがないため)

低迷していた陽性登録率が急上昇した理由

COCOAで陽性登録するには、陽性じゃない人が登録できないようにするため、次のように保健所が発行した処理番号を陽性者本人が入力する仕組みになっています。

  1. 保健所が手動でHER-SYSから処理番号を発行する
  2. 陽性者宛てにメールまたはSMSで送信される
  3. COCOAで陽性登録を行う際に処理番号を入力する

厚生労働省の第53回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(2021年9月27日)の資料5を見ると、去年8月の登録状況が載っていて、保健所による処理番号発行件数は陽性者数の4.3%しかなく、そのうちの53.4%が陽性者によって登録されました。

Jiji
Jiji

(4.3%)×(53.4%)で確かに2%強になるのだ。

資料5には、保健所での処理番号発行件数を改善する案として、処理番号の自動送信が挙げられていました。去年12月になって処理番号の自動送信が実現した結果として陽性登録率が急上昇したのではないでしょうか。それとも、何かほかに理由があるのでしょうか。

HER-SYSとは

新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)は、保健所等の業務負担軽減や保健所・都道府県・医療機関等の関係者間の情報共有・把握の迅速化を図るため、厚生労働省が開発したシステムの名称です。

陽性登録率の今後

陽性登録率は、以前に比べればマシになりましたが、それでも20%程度です。

今後、COCOA自体の普及率(ダウンロード数)が大きく改善されなければ、今以上の陽性登録率の改善も望み薄でしょうね。

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